【2020/08/20更新】
子供とスキーを楽しみたいけど、どう教えたらいい?そんな方へ。
私は趣味で年間延べ300人以上の子供にスキーを教えています。その経験を元に、私なりのノウハウを全てお伝えします。
【INDEX】
1.基本体勢の確認
2.曲がり方
3.上手く曲がらない時のチェックポイント
①ブーツがゆるい
②極度の後傾(こうけい)
③板のトップが開いてる
④ヒザが内股
4.最後に
1.基本体勢の確認
「ハ」の字で真っ直ぐ滑る体勢(プルークファーレン)の確認をします。
ストックは持たない事をおすすめします(足の動きに集中するため)
①板を付けずに「ジャンプして着地した体勢」を作る。
・ヒザを前に出し、スネでブーツを押す
・おへそを地面に向ける
・手は体の真横より前に
・目線は足元ではなく前
②板を付けて、「ハ」の字の体勢。
(プルークスタンスで立つ)
上記に加え
・板の先端はこぶし1つ開き、板の前方でしっかりと三角形を作る。
2.曲がり方
①なんとなく曲ってみる
・まずは、前を向いて、真っ直ぐ一定のスピードで滑れることを確認します。
・教える方は、板を外して、子供の前に立ち、滑りながら自分を見るように言います。そして、斜面を下りながら大きく左右に動き、子供が左右に曲がることを確認します。
②しっかりとした曲がり方
なんとなく曲がることができたら、次にしっかりとした曲がり方を練習します。
・平らな場所で、板をハの字に開き、曲がるシュミレーション。
曲がるとき、円の外側になる足に体重を乗せる。(曲がりたい方向と逆の足に体重を乗せる)
・この時、体が横に曲がらないように、上半身は真っ直ぐのまま体重を乗せます。(みている人には、片足に体重を載せていることは分かりにくいです。)
・目線は、曲がる方向を見るようにします。
3.上手く曲がらない場合のチェックポイント
①ブーツがゆるい
ブーツは、痛くなければなるべく強く絞めます。イメージでは指1本、ブーツの前(スネの部分)に入るぐらいです。
②極度の後傾(こうけい)
体のが後ろに倒れている事を「後傾」といいます。
対策
・ヒザを前に出し、スネでブーツの前の部分を押しながら滑るようにします。ふくらはぎでブーツを押しているときは、後傾になってます。
・おへそを下(雪面)に向けます。
・手は、体の真横より前にします。
一時的な練習として、左右の手を繋ぎ、腕を真っ直ぐ前に出すと改善する子もいます。
(参考:スキーは、板の前側を外に押し出す事により、板をたわませて曲がります)
③板のトップが開いてる
左右の板のトップ(前)は、こぶし1つ分だけ開くことが理想です。
・真っ直ぐ滑りながら、急ブレーキの練習を何度も行い、板のテール(後ろ)を外に押し出す感覚と、足首で板の前を内側に回す感覚(足首の旋回)を体に覚えさせます。
④ヒザが内股
左右のヒザがくっつく、又はそれに近い状態。エッジ(金属の部分)が雪面に食い込んでしまうため、板を左右に開けなくなってしまいます。
・左右のヒザを離し、ヒザを前に出す(スネの部分を前に押す)ことを意識してもらいます。
・「怖い」などの理由で、力が入り過ぎている場合が多いです。もう少し緩やかな斜面で練習します。
3.最後に
・一度曲がれたのに、突然曲がれなくなることが良くあります。そうなると、子供本人が焦ってより力が入り、更に滑れなくなります。
大人が落ち着いて「大丈夫だよ」と優しく声を掛け、上記ポイントを確認してあげて下さい。
以上